
「今の会社を辞めたいけれど、転職活動って何から始めればいいの?」
「一人で進めて、今より条件が悪くなったらどうしよう」
初めての転職を考えている20代の方にとって、こうした不安を感じるのは非常に自然なことです。新卒時の就職活動とはルールが異なり、正解が見えにくいのが中途採用の世界だからです。
結論から言うと、初めての転職(初転職)ほど、転職エージェントを積極的に活用すべきです。
その理由は、単に求人を紹介してもらえるからではありません。エージェントを客観的な判断材料をくれる道具として使うことで、初めての転職における「情報の非対称性」による失敗を最小限に抑えられるからです。
この記事では、初転職でつまずきやすいポイントを整理し、エージェントを賢く活用するための思考法を解説します。
初めての転職でつまずきやすいポイント
なぜ、初めての転職活動はこれほどまでに不安なのでしょうか。一度、その構造を整理します。
情報の過多と不足の混在
求人サイトには膨大な情報がありますが、その裏側にある「実際の残業代」「社内の雰囲気」「離職率」といったリアルな情報は、個人では手に入りません。
自分の市場価値が不透明
今の年収が妥当なのか、自分のスキルが他社でどう評価されるのか。比較対象がないため、自分を過小評価(あるいは過大評価)してしまいがちです。
求人票の「良し悪し」を見抜けない
未経験歓迎、アットホーム、高年収といった言葉の裏にあるリスクを読み解く経験値が不足しています。
つまり、判断するための物差しを持っていない状態で戦わなければならないことが、初転職の難しさの正体です。
なぜ初転職ほど転職エージェントを使った方がいいのか
具体的なメリットを3つの視点で深掘りします。

1. 「非公開の判断材料」が手に入る
転職エージェントはネットに載っていない「企業のリアルな採用基準」を知ることができます。
というのもエージェントは企業から直接「どんな人が欲しいか」「なぜ前任者は辞めたのか」をヒアリングしているからです。
求人票には「営業」としか書いていなくても、実際には「新規開拓がメインで体力が必要」なのか「既存顧客のフォローがメインで調整力が重要」なのかを事前に教えてくれます。
「エージェントを通すと、企業が手数料を払う分、選考が不利になるのでは?」という懸念もあるでしょう。
確かに手数料はかかりますが、企業は「自社に合わない人を採用してすぐに辞められるコスト」を最も嫌います。マッチングの精度を担保してくれるエージェント経由の応募は、企業にとってもメリットが大きいのです。
2. 「自分の価値」を客観的に再定義できる
職務経歴書の添削を通じて、自分では気づかない「強み」を言語化してくれます。
エージェントは数千人のキャリアを見てきた「比較のプロ」だからです。
ただのルーチンワークだと思っていた業務が、他業界から見れば徹底したプロセス管理能力として高く評価されることを第三者の視点で指摘してくれます。
まだ実績が少ないから、相談しても相手にされないのでは?と不安になるかもしれません。
20代の初転職はポテンシャルも大きな価値です。実績の少なさをどうカバーして伝えるかを一緒に考えてくれるのが、エージェントの役割です。
3. 面倒な「交渉」を代行してもらえる
面接の日程調整や年収交渉など、言い出しにくい調整を任せられます。
本業を続けながら一人でこれらを行うのは、物理的にも精神的にもハードルが高いからです。
内定は出たけれど、年収をもう少し上げられないかといった要望も、エージェントが相場を踏まえて交渉してくれます。
「他人に任せすぎると、自分で決断した感覚が薄れる」という意見もあるでしょう。
事務的な調整を任せるだけであり、最後の入社するかどうかの決断を下すのはあなた自身です。余計なストレスを減らすことで、決断に集中できるようになります。
転職エージェントを「怖い」と感じる理由を分解する
転職エージェントが怖いと感じる初心者は少なくありません。
その不安の正体は、彼らの「ビジネスモデル」への誤解にあります。
エージェントは、あなたが転職に成功し、入社が決まった際に企業から紹介料を受け取ります。
不安1:無理に転職させられそう → 確かに、売上のために強引な担当者も稀にいますが、すぐに辞められると紹介料を返還する契約があるため、ミスマッチはエージェントにとってもリスクです。
不安2:売り込まれそう → 彼らは「紹介のプロ」であり、あなたの「代理人」です。納得いかない求人は断って全く問題ありません。
エージェントはあくまでキャリアのインフラです。コンビニを利用するのと同じように、必要に応じて使い、不要なら離れるというスタンスで構いません。
初めての転職での正しいエージェントの使い方
失敗しないためには、以下の3点を意識してください。
全部任せきりにしない
エージェントは「情報源」であり、決定権は自分にあります。
判断軸は自分で持つ
「年収」「休日」「仕事内容」など、譲れない条件を先に言語化しておきます。
合わなければ距離を取る
担当者も人間です。相性が悪いと感じたら、担当変更を申し出るか、別のサービスに切り替えてOKです。
今すぐ転職するという強い決意がなくても、とりあえず今の自分の立ち位置を知りたいという理由で相談しても全く問題ありません。
どのエージェントを選べばいいか迷ったら
初めての転職では、「どのエージェントを使うべきか」を決めること自体が一つのハードルになります。世の中には数千のエージェントが存在しており、最初から自分に最適な1社を当てるのは困難です。
そういう場合は、まず「エージェントの全体像」を把握できるサービスを使うのが効率的です。
転職エージェントナビは、自分に合った転職エージェントを一括で比較・探せるサービスです。個別のエージェントに片っ端から登録する前に、ここを入り口にすることで、初転職でありがちな最初の1社選びで失敗するリスクを下げることができます。
今すぐ転職を決意している必要はありません。「まずはどんな相談先があるのか、選択肢を広げてみたい」という段階での利用に向いています。
初転職は一人で抱え込まない、相談できる人を探す
初めての転職活動は、分からないことだらけで当然です。
結論を再提示すると、自分一人で情報の波に溺れる前に、転職エージェントという「道具」を使い倒してみてください。
エージェントはあなたの主導権を奪う存在ではなく、あなたが納得できる決断を下すための「武器」をくれる存在です。
正解の会社を探すのではなく、まずは「今の自分にはどんな選択肢があるのか」という情報を集めることから始めてみてはいかがでしょうか。焦る必要はありません。まずは一歩、外の世界をのぞいてみるだけで、今の不安は少しずつ形を変えていくはずです。

